お知らせ

見どころ・考察 / LIGHTWEIGHT

雑賀ヤン坊 vs. 倉本大悟|RIZIN.55の見どころとAI予想

見どころ・考察|雑賀ヤン坊 vs. 倉本大悟|格闘技JAPAN

雑賀“ヤン坊”達也と倉本大悟の再起戦を考察。両者の直近5試合から、踏み込みへの迎撃、カーフとヒザ、打撃の攻め直しを比較する。倉本のNCと過去戦の契約体重も整理。

HEAD TO HEAD 01 / MATCH DATA

雑賀ヤン坊VS倉本大悟

RIZIN.55 / ライト級 / 71.0kg

雑賀ヤン坊

2勝 3敗

2026.05.10 / RIZIN

対戦相手宇佐美正パトリック

負け・KO

倉本大悟

2勝 2敗 / NC 1

2026.05.04 / DEEP 131

対戦相手大原樹理

負け・TKO

プロMMA通算|勝ち方

雑賀ヤン坊

14勝 8敗 0分

  • KO / TKO13件
  • 一本0件
  • 判定1件

倉本大悟

8勝 3敗 0分 / NC 1

  • KO / TKO5件
  • 一本0件
  • 判定3件

割合は、それぞれの勝利数に占める比率。

記録の出典

通算戦績:2026-10-25確認

直近の結果は、この記事の戦績表と同じ記録です。

雑賀“ヤン坊”達也の長い打撃を、倉本大悟はどう越えるのか。 RIZIN.55で、元PANCRASEライト級王者とDEEPで王座に挑んだ倉本が再起戦を迎える。会見では互いに殴り合いを歓迎したが、注目したいのは拳の強さだけではない。踏み込むまでの蹴りと、打ち終わりへの反撃が、この打撃戦の形を変える。

雑賀には、パンチを意識させて左ハイで仕留めたベイノア戦がある。倉本には、カーフを使いながら相手の前進をかわし、3Rに右を当てたトミー渡部戦がある。打ち合うと言った二人が、相手の攻撃をどう外すか。 そこから見ていきたい。

雑賀と倉本の対戦条件

11月8日、LaLa arena TOKYO-BAYで行われる71.0kg、5分3ラウンドのRIZIN MMAルール。タイトルマッチではない。雑賀はDOBUITA FIGHT SPORTS GYM、倉本はJAPAN TOP TEAMに所属する。

雑賀は5月の宇佐美正パトリック戦、倉本は同月の大原樹理戦で敗れてからの一戦だ。雑賀にとっては連敗を止める機会、倉本にとってはRIZIN初勝利を目指す2度目の参戦となる。

雑賀ヤン坊――拳を見せた先の左ハイ

雑賀は幼少期に空手を経験し、26歳でDOBUITAに入門。Fighting NEXUSでプロデビューした後、PANCRASEでライト級王座を獲得し、2度防衛した。強打の印象が強いが、その勝ち方にはパンチ、ヒザ、ハイキックがある。

RIZIN初勝利となったベイノア戦では、踏み込んでくる相手にストレートやアッパーを合わせた。相手のタックルにも姿勢を戻し、再び打撃へ。2Rはワンツーで下がらせたところへ左ハイを通している。パンチを守らせた後に、別の高さから蹴りが来る。 右アッパーだけを警戒していると、続く蹴りへの対応が遅れる。

一方、そのアッパーが反撃の入口にもなった。宇佐美戦では、雑賀の右アッパーに左フックを合わされてダウン。追撃を受け、1Rで敗れた。相手が入ってきたところへ打つ武器と、自分が打つ瞬間に受ける危険は、同じ間合いにある。

倉本に対しても、長い距離から押すだけでなく、打った後に正面を外せるかが問われる。強打を振るう時間を増やしても、そのたびにカーフや右を返されれば、雑賀が一方的に攻める形にはならない。

倉本大悟――カーフとヒザで、右を届かせる

倉本は5歳から空手に取り組み、中学から柔道も経験した。会社員を続けながら2022年にプロMMAへ進み、川名雄生、北岡悟らを破ってRIZINへ。ギョンピョ戦の敗戦後はDEEPで2勝を挙げ、王座挑戦にたどり着いた。

大木良太戦では、組みへの対応を挟みながら前へ出た。2Rにワンツーと左ヒザを使い、相手をケージ際へ追い込むと、ヒザから右ストレートへつないでTKO勝ち。拳だけでガードを破るのではなく、足とヒザも使って打撃の入口を作る攻めだった。

トミー渡部戦は別の勝ち方だ。1Rにパンチで倒され、背中を取られる危機もあったが、2R以降はカーフを使いながら距離を調整。3Rには前へ出る渡部をバックステップで外し、右ストレートから追撃して終えた。自分が追うだけでなく、追ってくる相手にも打てる。

ただし、今回も打たれてから立て直せるとは限らない。相手はPANCRASEで王座を防衛し、RIZINでも左ハイで決着させている雑賀だ。序盤から被弾を抑え、自分の攻めへつなげられるか。 渡部戦の立て直しを評価するなら、同時に序盤の危機も見ておきたい。

会見で交わした、会社員同士の約束

9月25日の会見で倉本は、働きながら戦う人へ夢や希望を届けたいと話し、自分が勝つ決意を示した。雑賀も会社員同士の対戦に反応し、ストライカーを相手に思い切り打ち合えるという期待を語った。

二人とも打撃戦を望んでいる。ただ、倉本には柔道の経験と組みへの対応があり、雑賀もベイノア戦でタックルを押し戻している。打撃へ戻るための組みの攻防まで含めて見ると、会見で掲げた殴り合いの中身が見えてくる。

直近5試合を振り返る

雑賀は2勝3敗、倉本は2勝2敗1NC。両者の2勝はいずれもKO/TKOだ。 倉本の無効試合を負けや引き分けへ足さず、5試合の中で独立して扱う。

直近5試合の結果

雑賀ヤン坊

倉本大悟

KO=KO・TKO勝ち/SUB=サブミッション勝ち/判定=判定勝ち。

雑賀ヤン坊の直近5試合

2025.04〜2026.05/プロMMA・全団体/新しい順
対戦相手結果
宇佐美正パトリック2026.05.10 / RIZIN負け・KO
ラファエル・バルボーザ2026.03.14 / PANCRASE負け・TKO
“ブラックパンサー”ベイノア2025.12.31 / RIZIN勝ち・KO
ヌルハン・ズマガジー2025.11.03 / RIZIN負け・サブミッション
天弥2025.04.27 / PANCRASE勝ち・TKO

ベイノア戦は73.0kg契約。天弥戦とバルボーザ戦はPANCRASEのライト級王座戦で、今回の71.0kg・3Rとは体重や契約ラウンドが異なる。バルボーザ戦はまぶたのカットによるTKOで、宇佐美戦の打撃で倒された敗戦とは内容も違う。

倉本大悟の直近5試合

2024.11〜2026.05/プロMMA・全団体/新しい順
対戦相手結果
大原樹理2026.05.04 / DEEP 131負け・TKO
大原樹理2026.03.20 / DEEP 130NC
大木良太2025.11.02 / DEEP 128勝ち・TKO
トミー渡部2025.03.23 / DEEP勝ち・TKO
キム・ギョンピョ2024.11.17 / RIZIN負け・TKO

3月の大原戦はローブローで相手が続行できず、1Rにノーコンテストとなった。5月は仕切り直しの王座戦でTKO負け。同じ相手との2試合でも、3月の短い攻防を通常の勝敗と同じには扱えない。

プロMMA通算は雑賀ヤン坊14勝8敗0分、倉本大悟8勝3敗0分(別に1NC)。雑賀は14勝のうち13勝、倉本は8勝のうち5勝をKO/TKOで挙げている。ただ、今回見るべきなのは、その数字以上に強打を当てるまでの攻防だ。雑賀がパンチから蹴りへ進む前に、倉本が足への攻撃で踏み込みを変えられるかが焦点になる。

格闘技JAPAN独自のAI予想――雑賀のKO/TKO勝ち

AI予想

雑賀が倉本の前進をストレートやアッパーで止め、パンチへの反応から蹴りも交ぜて、KO/TKOで勝つと予想する。真正面で拳を振り続けるより、迎え撃った後に攻撃の高さを変える展開を本線に置く。

PATH TO VICTORY勝負が動く、二つの道。

AI予想の本線/ 雑賀ヤン坊

  1. 01
    前進を迎え撃つ

    倉本が近づく間にパンチを返す。

  2. 02
    守る高さを変えさせる

    拳を意識させ、蹴りへつなぐ。

  3. 03
    攻め直して決める

    返しを外して追撃し、KO/TKOへ。

予想を覆す展開/ 倉本大悟

  1. 01
    足から攻めを作る

    カーフで雑賀の構え直しを狙う。

  2. 02
    右とヒザをつなぐ

    雑賀が打つ瞬間や守る間に攻撃する。

  3. 03
    打ち直す時間を奪う

    接触と離れ際も使い、攻撃を続ける。

なぜ雑賀を選ぶのか

ベイノア戦で見せた、相手の踏み込みへ打ち返し、そこから押し返す攻撃を重く見た。倉本がカーフやヒザを使うために近づくなら、その前に雑賀が手を出せる距離がある。最初のパンチを当てて倉本を守備へ回せれば、倉本が足への攻撃を続ける時間も減らせる。

さらに、雑賀にはパンチで下がらせて左ハイへつなぐ選択がある。倉本が拳を警戒して正面でガードを固めたとき、頭の横まで守り続けられるか。同じ高さで打ち勝つだけに頼らないことが、雑賀を選ぶ理由になる。

ただし、ベイノアは倉本と同じ相手ではない。倉本が渡部戦のように下がって右を狙うなら、雑賀が追う側になる。そこでも強引にアッパーを振り続けず、蹴りを交ぜながら相手の返しを外すことが、この予想の条件だ。

予想が外れるとしたら

最も強い反証は、雑賀が打つ瞬間を倉本の右に捉えられる展開だ。宇佐美戦では、雑賀の右アッパーに左フックが合った。倉本の右は別の攻撃だが、雑賀の打ち終わりを狙える場面があることは、この敗戦が示している。

倉本は渡部戦で、攻撃を受けた後もカーフで相手の前進を削り、3Rに迎撃した。大木戦ではヒザと右をつなげている。足への攻撃で雑賀の構え直しを遅らせ、前へ出たところへ右を返すか、守らせてヒザまで進む。この組み立てが続けば、雑賀が迎え撃つという本線は逆転する。

組みの攻防も分岐点になる。雑賀はズマガジー戦で左ハイからダースチョーク、倉本はギョンピョ戦で背中を取られてから打撃を受けている。どちらも「組めば安全」とは言えない。倉本が接触で雑賀の連打を止め、自分から離れて打ち直せるなら、雑賀の追撃を途切れさせる道がある。

見立てを変える場面

倉本が最初にカーフを当てた後、雑賀がすぐ自分の間合いへ戻れるかを見たい。蹴られても拳を返し、倉本を下がらせられるなら、雑賀の攻撃が続く。逆に、構え直す前に倉本が右やヒザを重ねるなら、倉本が雑賀に反撃する時間を与えていない。

もう一つは雑賀が追う場面。倉本が下がったときに、そのままパンチを連ねるのか、返しを外して蹴りへ進めるのか。雑賀が追いながら打つのか、倉本が下がりながらカウンターを返すのか。 一度のヒットより、この関係が続くかを追いたい。

殴り合いの手前に、何があるか

雑賀のパンチとハイ、倉本のカーフとヒザ。二人とも一撃で終える力を持つからこそ、その一撃を出せる距離をどちらが作るかが重要になる。踏み込んだ後、先に打ち直すのはどちらか。 会社員同士の再起戦を、その攻防から見届けたい。

SHOW YOUR SUPPORT

この一戦、誰を応援する?

両選手の応援もできます。 再タップで取り消せます。

雑賀ヤン坊
倉本大悟

大会の応援を見る
応援数について

大会ガイドと同じ集計です。ブラウザーごとに各選手1件、Cookieで180日間記録します。別端末やCookie削除後の重複は完全には防げず、人数や勝敗予想を示す数値ではありません。データの扱い

RIZINマンのイラスト

THE PERSON BEHIND THE JOURNAL

RIZINマン

中学2年のときに見たプロレスをきっかけに、格闘技にはまる。自身も空手を経験。RIZINは現地でも観戦し、PPVは毎回購入しています。

好きな選手は堀口恭司。試合を見る・語る楽しさを、格闘技JAPANで届けます。

運営者と編集方針

出典と確認日