RIZINのMMAは、打撃に加えて投げ・寝技・関節技・絞め技で勝負する競技。キックボクシングとは、使える技も判定の仕組みも異なります。 対戦カードの「MMA」「キック」「特別ルール」という表記が、その試合を見る出発点です。
MMAとキックは、使える技が違う
MMAはKO・TKOや一本で決着し、時間内に決まらなければ判定へ進みます。絞め技などで相手が降参するタップアウトも決着の一つ。キックは打撃で戦い、投げや絞め技、肘打ちは認められていません。
試合時間はカードごとの表記で確認できます。近年のRIZINではMMAの5分3ラウンドに加え、5分2ラウンドの特別ルールも組まれています。キックの基本は3分3ラウンド。同じ大会でも、全試合が同じ長さとは限りません。キックはKO・TKOで決まらなければ10点法で判定し、1ラウンドに3回のダウンで試合終了となります。
MMAの判定は二段階で決まる
2026年3月のRIZIN.52からは、デュアル・マストシステム。 まず各ラウンドの点数を合計し、同点のときだけ別の基準で勝者を決めます。
HOW THE DECISION WORKS
- 01 ラウンドごとに採点10-9、10-8などのスコアを合計
- 02 合計が同点の場合ダメージなど3項目の評価値を合計
採点の根拠になる3項目を「3D」と呼びます。相手に与えたダメージ、KOや一本勝ちにどれだけ近づいたか、有効な攻撃をどれだけ続けたか、という評価です。
倒して押さえるだけでなく、そこから打撃や絞めで攻められたかも見てください。単に有利な位置を保った時間だけでは評価されません。合計点が同じ場合は、この3項目に付けられた評価値を全ラウンド分合計して勝者を決めます。
RIZIN公式の一般ルールページには、以前の試合全体を評価する説明が残っています。現在のMMA判定は、導入日が明示された審判機構JMOCの説明と、その後の採点公表を基準にしています。
3-0と30-27は何が違う?
3-0は「どちらを勝者としたジャッジが何人いたか」、30-27は「一人のジャッジが付けた合計点」です。 3-0なら3人全員が同じ選手を勝者と判断。2-1なら2人と1人で判断が分かれたことを示します。
気になる採点例をタップ
3-0でも、接戦になる?
なります。3人とも29-28で同じ選手を勝者とすれば、判定は3-0です。各ジャッジの点差が1点でも、3人全員の判断がそろえば3-0になります。
2ラウンド取れば、必ず勝ち?
必ずではありません。赤コーナーの選手が1・2Rを10-9で取り、3Rを8-10で落とした場合、合計は28-28です。二つのラウンドで1点ずつ上回っても、残るラウンドで2点差が付くと同点になります。その場合は3Dの評価値で勝者を決めます(減点がない場合の計算例)。
同じ試合で10-9と10-8が分かれるのは?
例えば、ある選手が取ったラウンドでも、一人のジャッジは10-9、別のジャッジは10-8と付けることがあります。誰が優勢だったかは一致していても、ダメージなどをどれほど大きな差と評価したかが違うためです。公開採点では、勝者の名前に加えて、各ラウンドの点数を比べると判断の違いが分かります。
計算例は架空のものです。実際の試合の採点や勝敗予測ではありません。
寝ている相手への蹴りは反則?
RIZINのMMAでは、グラウンド状態の頭部への蹴りや膝、踏みつけが認められています。一方で、後頭部への打撃、頭突き、金的攻撃などは禁止。「寝ているから反則」「当たったからすべて有効」のどちらでもありません。 頭部への膝には体重差による条件もあり、特別ルールの試合は個別条件を確認する必要があります。
後頭部などへの接触は中継の角度によって見えにくい場合もあり、反則の有無はレフェリーの裁定や公式発表で確認できます。